なぜ私は「眠りのヨガ」を届けたいのか

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ヨガニドラとの出会い

長い旅のストレスと、変わりたい変わらなきゃという、自分でかけたプレッシャー。

わたしの心はずっと落ち着きなく、大きなストレスを抱えていました。

そんなある日、インドで初めてヨガニドラを受けました。

英語のガイドはすべてが理解できたわけではないのに、その言葉は、わたしの心の奥の奥に、まっすぐに届いてきました。

ガイドが終わり、ゆっくりと目を開けたとき、自分にかけていたプレッシャーが静かにほどけていたことに気づいたのです。

「これは、日本人にこそ、必要なものだ」

はっきりと、そう思いました。

その瞬間から、わたしの“眠りのヨガ”との物語が始まりました。

あのときのアシュラム(ヨガの道場)は、穏やかで、優しくて、本来ならとても安心できる環境だったはずなのに

それでも私は、どこかでずっと、力んでいました。

英語で学ぶ哲学、周囲の理解の早さ、「もっとがんばらなくちゃ」「みんなに追いつかなくちゃ」そんな思いが、知らず知らずのうちに肩にのしかかっていたのです。

初めて受けたヨガニドラは、そんな“がんばり”に、「もう、ここでいいよ」と言ってくれるような時間でした。

言葉のガイドを聞きながら、心の奥に張りつめていたものが静かにゆるみ、久しぶりに、ちゃんと呼吸ができた気がしました。

それから、ヨガニドラは私にとって『自分に還るためのリズム』のようなものになりました。

忙しい日、眠れない夜、心が揺れそうなとき、身体を動かさずに、ただ「聴く」だけのこの時間に、何度も助けられました。

私が今、こうしてサイトを立ち上げているのは、誰かがかつての私の様に『自分の呼吸ができる場所』 を見つけるきっかけになればという想いからです。

顔も、名前も出さないまま、音と、言葉と、この空間だけを届けていく──

そんな在り方を選んだのは、“癒し”や“集中”の時間にまで入り込んでくる、集団になったときの執着心や依存心から、少しでも距離をおきたいと思ったからです。

この場所は、シェアやイイネを与えあうのではなく、必要としている誰かにそっと「静けさ」や「安らぎ」を届ける、そんな小さな入り口でありたいのです。

誰とも比べず、無理に誰かとつながろうとせず、ただ、自分にだけ集中できる──

あなたが、あなただけを大切にできる時間。

そんな場所があってもいいんじゃないかと思っています。

眠りのヨガが、あなたの「今、ここ」にそっと灯りますように

「ただ寝転がって、声を聴くだけ」

それだけなのに、心の奥に、ふわっと灯りがともるような時間があります。

それが、眠りのヨガです。

忙しさに飲みこまれた日、眠れない夜、なんだか涙が出そうなときにも、あなたがあなたに還る場所として、この静かな声がそっと寄り添えたら──

そんなふうに願っています。

どうかあなたの暮らしのなかに、ひとときでもいいから「静かなまどろみ」が訪れますように。

そして、その時間が、あなたがあなたでいられるための、やさしい灯となりますように。

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