眠れなかった夜のこと
眠れない夜。検索すれば、いろんな対処法は出てくるけれど、それすら読む気力がない──
そんな夜が、私にもありました。
布団の中で何度も寝返りをうち、スマホの明かりを消しても、まったく眠れる気配がない。
明日の心配ごとや、その日の後悔が次々に浮かんできてしまう。
「このまま朝になったらどうしよう」
「ちゃんと眠れなかったら、また明日ダメだ…」
そんな気持ちがぐるぐると頭の中を回って、
どんどん眠れなくなっていく──
誰にでも一度や二度は経験があると思います。
私にも、そんな夜がありました。
眠れない夜に、対処法としてのヨガニドラ
そんなときにふと思い出したのが、
インドで初めてヨガニドラに出会ったときの、あの感覚でした。
眠りのヨガとも呼ばれるヨガニドラ。
横になったまま、ただ “聴くだけ” でいいというもの。
以前、寝る前に瞑想を試したときは、今ほど「寝ながら瞑想」が普及していなかったので、「ちゃんと座って集中しなきゃ」と力んでしまい、“考えないように” と意識すればするほど頭も冴えて、かえって疲れてしまいました。
だからこそ、ヨガニドラの「考えてしまってもいい」「そのまま聴いていればいい」という言葉が、とてもやさしく響き、救われるように感じられたのです。
その夜、イヤフォンをつけて、そっとヨガニドラの音声を再生しました。
誰かの静かなガイドの声に耳を傾けるうちに、緊張していた身体がゆるみ、聞いているのか聞いていないのかもわからないまま、「眠らなきゃ」という焦りから、少しだけ離れることができた気がしました。
翌朝のちいさな変化
気づいたら、朝になっていました。
ぐっすり眠れたかどうかはわかりません。
そもそも夜更かしだったので、寝不足は寝不足です。
でも、目覚めたときの呼吸が、少し深かった。
小さな深呼吸が、できたんです。
「とりあえず、眠れたんだ」という安心。
「まだ眠いけど、起きるか」という小さな希望。
それは、眠ることそのものよりも、“眠れなかった自分” を、少しだけ許せたような感覚でした。
眠れない夜に、自分を責めないで
眠れない夜は、誰にでもあります。
そんなときは、「なんで眠れないの?」と自分を責めるのではなく、「じゃあ今は、静かに整える時間にしよう」「眠れないなら、○○しよう」など、焦りや罪悪感から距離をおいて、少し方向を変えてみるのもひとつの方法です。
ヨガニドラは、眠らせるためのメソッドではありません。催眠術でもありません。
“聴くだけでいい”というやさしさの中で、
心と身体が静かに、無理なく整っていく──
そんな時間を過ごすための、寝ながらできる呼吸のようなヨガです。
はじめてのヨガニドラを体験したい方へ
このサイトでは、
無料で聴けるヨガニドラの音声ガイドをご用意しています。
寝る前に。ちょっと疲れたときに。よかったら一度、再生してみてください。
他にも、「寝る前にできる瞑想」や「睡眠導入としてのヨガニドラ」など、少しずつご紹介していけたらと思っています。
ただいま準備中です・・・