【効果2】夜の質を変える─ヨガニドラが導く深い休息と睡眠のための時間

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眠っても疲れがとれないのはなぜ?

「しっかり寝たはずなのに、なんだか疲れが抜けない」──

そんな感覚を持つ人が、今とても増えています。

 

横になっても、頭の中がずっと動いている。

感情がざわついたまま眠りにつく。

寝落ちしても眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める──。

 

現代人の多くは、肉体的には横たわっていても、心や神経が完全に休めていない「半覚醒」のような状態で眠っていることが少なくありません。

特にスマートフォンやパソコン、SNSなどの情報刺激を寝る直前まで浴びていると、交感神経が優位なまま「ON」の状態が続き、深い眠りに入りにくくなります。

結果として、睡眠時間は確保しているのに

「休めた感覚」がないまま朝を迎える──。

その積み重ねが、慢性的な疲労や気分の落ち込み、集中力の低下にもつながっていくのです。

眠れない夜にヨガニドラを試したときの体験談はこちらから

ヨガニドラは「眠る」ことではなく「深く休む」こと
─その効果とよくある表現

“眠りのヨガ”とも言われるヨガニドラですが、その目的は睡眠とは異なります

仰向けに横たわったまま、

音声ガイドに耳を傾け、

身体の各部位に意識を向けていくこの実践は、

意識を保ちながら深いリラクゼーションに入る ”意図的な休息” とも言えます。

Swami Satyananda Saraswati は、この状態を

「内面へ意識を向けることによって到達する深いリラクゼーション」

と説明しています。

また、彼の著書では「1時間のヨガニドラは4時間の睡眠に相当する」といった表現も見られますが、

これはあくまで比喩的なものであり、医学的な根拠が示されているわけではありません。

しかし、それほど「ヨガニドラが深い休息効果をもたらす」と感じられているのも、

多くの実践者が語る深い効果の実感があるからかもしれません。

つまりヨガニドラは、

睡眠の代わりに行うものではなく、

「質のよい眠りへ導くためのサポート的な習慣」

として捉えるのが自然と言えるでしょう。

自律神経にアプローチする、無理をしない「休息習慣」

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ヨガニドラによって得られる、深い休息がもたらす効果の一つは、「自律神経の安定」です。

自律神経と休息の関係性

一度は聞いたことがあるかもしれませんが、休息や睡眠をとる際に、交感神経と副交感神経の切り替えがきちんとできているかどうかは非常に大切なポイントで、緊張状態(交感神経)とリラックス状態(副交感神経)の切り替えがうまくいかない状態では、どれだけ寝ても疲れが残りやすく、残念ながら回復力も下がってしまいます。

ヨガニドラがもたらす深い休息感の背景には、自律神経のバランスを整える働きがあるのです。

日中優位に働いていた交感神経から、副交感神経へとスムーズに切り替えることができれば、

心拍数は落ち着き

呼吸は深まり

神経がリラックスへと向かいます。

ヨガニドラの音声ガイドに身をゆだねるだけで

こうした変化が自然と起こりやすくなり、

「今はもう、安心して休んでいいんだ」

という感覚が身体に伝わっていきます。

この “がんばらない休息” の習慣は、

日々の蓄積されたストレスや緊張をやさしく解放し、眠りの質を底上げしてくれるサポートとなります。

翌朝の目覚めにも静かな変化が

ヨガニドラを夜のルーティンに取り入れていくと、その変化は少しずつ「翌朝」に現れます。

ヨガニドラによる眠りの変化
  • 寝つきが良くなる
  • 夜中に目覚めにくくなる
  • 朝の目覚めが軽くなる

これは、夜のうちに神経がしっかりと休まり

脳や心の “余白” が生まれることによって、

深い睡眠が促されるからだと言われています。

そして、その結果として、 ”質の高い眠り” が得られるようになるのです。

おわりに──「深く休むこと」が、回復の第一歩になる

現代人にとって本当に必要なのは、「もっとがんばる方法」よりも、「しっかり休む方法」かもしれません。

ヨガニドラは、ただ聴くだけのやさしい時間。

特別な準備も、ポーズも必要ありません。

 

眠れない夜や、気持ちが張りつめているときは、

ぜひ一度、寝落ちしても大丈夫な体勢で、音声ガイドに身を委ねてみてください。

最初は慣れなくて思考がぐるぐるすることもあるでしょう。

それでも、あらがわず、拒絶せず、ただ聴き続ける。

一日にたった30分ほど、自分のために深く休むことを習慣にするだけで、

あなたの「眠りの質」は静かに変わり始めるはずです。



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