自分に厳しくなってしまう日は
眠れないまま、夜が更けていく。
「明日は早いのに」
「こんなことじゃダメだ」
そんなふうに、自分を責める気持ちが頭を離れない夜は、誰にでも経験があると思います。
自分で自分を追い込んでいると分かっていても、 やめられない。
もっとちゃんとしなきゃ、と思ってしまう。
時計の針だけが進んでいって、 ベッドの中で深いため息をついて──
そんなある日の夜に、ふと、スマホの中の「ヨガニドラ」を思い出しました。
やさしい声に、張りつめた心がゆるむ
イヤフォンをつけて、 静かなガイドの声に身を委ねていると、 身体の力が少しずつ抜けていきました。
自分の身体の隅々まで、やさしく声をかけてくれる音声ガイド。 どれだけ自分を蔑ろにし、酷使していたことか──。
「がんばらなくていい」 「うまくできなくても、そのままで大丈夫」
そんな気持ちにさせてくれる言葉が、ただの言葉じゃなく、 自分の心の中にある何かを、丁寧に掬い上げてくれるように感じられたのです。
心の奥に張りつめていた糸が、 やさしく、そっとほどけていくような時間でした。
わたしにやさしくする、わたし
それまでの私は、 いつも“誰かの期待に応えなきゃ”と思っていました。
ちゃんとできてる自分じゃないと意味がない。 弱音を吐いたら、甘えだと思われる。
相手に否定されないように、 他人が求める自分であろうとする。
でも、ヨガニドラの時間の中では、 誰かに評価される必要もなくて、 飾らない、無理しない、ただ“今のままのわたし”が、そこにいてよかった。
自分を責めていた自分に、 「もう、そんなにがんばらなくていいよ」と 声をかけてあげられたような気がしました。
あなたの一番の味方が、あなた自身でありますように
眠れない夜に、ヨガニドラがくれたのは、 “正しい答え”や”最適解”ではなく、 とてもニュートラルな“よりそい”でした。
変えようとしなくていい、 乗り越えようとしなくていい、 ただ「ここに在る」ことを許してくれるような時間。
それが、眠りのヨガ。
焦っているとき、自分を見失いそうなとき、 ほんの数分だけでも、 自分自身にやさしくできる瞬間がありますように。
眠れなかった日も、うまくいかなかった日も、 そのままのあなたを、 静かに包んでくれる時間となりますように。