現代は “感情の波” が大きすぎる時代
怒り、不安、焦り、寂しさ──現代社会では、日々さまざまな感情にさらされています。特にスマートフォンやSNSの普及により、外からの刺激が絶え間なく入り込むようになった今、私たちの心は、まるで波立つ海のように落ち着く暇がありません。
ほんの些細な言葉に過剰に反応したり、気づかぬうちに「人と比べて」自分を責めてしまったり。そういった小さな揺らぎが積み重なって、やがて大きなストレスの波となって押し寄せるのです。
「感情の波」から一歩引いて眺める練習
ヨガニドラは、感情を否定したり抑え込むのではなく、「少し距離を置いて見つめる」というスタンスを育ててくれます。
「今、わたしは焦っているな」「不安を感じているんだな」──そんなふうに、自分の感情に気づき、ただその存在を認める。
これは瞑想にも通じる在り方ですが、ヨガニドラでは “聴くだけ” でその意識のプロセスをたどることができます。
ガイドの声に身をゆだねることで、心の中に“ひとつのスペース”が生まれ、そこに浮かんでくる感情を、まるで雲が流れるように眺められるようになるのです。
波を消すのではなく、ゆるやかな波をつくる心のスペース
最初から無理矢理ストレスを「なくす」のではなく、まずは波を「小さくする」──それがヨガニドラの大きな効果のひとつです。
一度立ち止まることで、思考や感情に巻き込まれず、選び直すことができる。
たとえば、怒りを感じたときに、ひと呼吸おけるようになったり、不安に飲み込まれる前に「大丈夫」と言えるようになったり──
心の波を穏やかにするというのは、感情がゼロになることではなく、感情を受けとめる“器”を広げていくことでもあるのです。
ストレスに強くなるというより、あなた自身にやさしくなれる
ヨガニドラの実践を通じて得られるのは、「ストレスに強くなる」ことではありません。
それよりも、ストレスに反応しすぎない “ゆるやかさ” と ”しなやかさ” を育むのです。
あたながこれまで、自分を追い詰めていたのも、過剰に守ろうとしていたのも、それは紛れもなく「あなたが頑張ってきた証」。
だからこそ、「今のままで大丈夫」と言える、やさしいまなざしを自分に向けてみる、そんな「間」を持てるようになることが大切なのです。
ヨガニドラは、そんな “やさしさとの再会” をそっと後押ししてくれるのです。
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次回は、「浅かった呼吸が、少しずつ深くなる」をテーマにお届けします。