私たちの「無意識」は、日々たくさんのものを受け取っている
日常生活の中で、私たちは多くの情報や感情を、意識せずに受け取っています。
SNSの何気ない投稿や、すれ違った人の表情、誰かの言葉に残ったニュアンス。
それらは、私たちが意識していなくても、心のどこかに少しずつ蓄積されていきます。
とくに感受性の高い人ほど、見えないところで影響を受けていたり、疲れを感じていたりするもの。
それが続くと、自分でも気づかないうちに、
“モヤモヤの正体がわからない”
“何で疲れているのか分からない”
という状態に陥ってしまうのです。
ヨガニドラで「潜在意識」にアクセスする
ヨガニドラの実践は、いわば “意識の奥” と向き合う静かな時間。
ガイドの声に身を委ね、身体の各部位や呼吸に意識を向けるプロセスを通して、私たちは普段アクセスできない、深い無意識の層へと少しずつ近づいていきます。
その状態は、脳波で言うと「シータ波」と呼ばれる領域に近く、 起きているけれど深いまどろみの中にいるような感覚──
そこでは、意識と無意識の境目がゆるみ、 心に溜まっていたノイズが自然と手放されていくような感覚が生まれます。
“掃除” や “浄化”という感覚

ヨガニドラの世界では、よく『潜在意識を掃除する』という表現がされます。
これは確かにその通りなのですが、潜在意識すら捉えるのが難しい中で、掃除ってどういう意味?と感じる方もいるかも知れません。
ですので、もう少し違う言い方をしてみると、意識の深い部分に溜まったよどみが、自然と浮かび上がって水に流されていくような、いわゆる「浄化作用」という感覚に近いかもしれません。
頑張って何かを思い出す必要はなく、無理に「解放」しようとする必要もありません。
ただそこにある音に耳を傾けているだけで、あなたの中にある不要な緊張や、滞っていた思考や感情が、 ゆるやかに流れ消えていく──
それがヨガニドラのもつ “浄化” の力です。
静かな内側の旅が、心を整える
潜在意識の浄化とは、決して派手な変化ではありません。
今日やって明日変化を感じるようなものでもありません。
けれど、ヨガニドラを続けていくと、
「なんだか最近、疲れにくくなった」
「小さなことに引っかからなくなった」
と、ある日、そんな変化をふと感じる瞬間が訪れることがあります。
それはきっと、知らず知らずに溜め込んでいた心のノイズが、 少しずつ洗い流されていった証。
ヨガニドラは、あなたの奥深くにある“静けさ”を呼び覚まし、 潜在意識にやさしく働きかけ、少しずつ霧が晴れていくようにクリアにしていく、そんな静かで、深い時間なのです。