眠りのヨガのある暮らし ―ひとつ深呼吸が増えた日

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毎日は、気づかないうちに速くなっていく

「ちょっとしたこと」でイライラしたり、 誰かの言葉が、思った以上に心に引っかかったり。

そんな日は、きっと呼吸も浅くなっていて、 自分でも気づかないうちに、心がせかせかしている。

今日も気がつけば、夜。 やらなきゃいけないことが、まだいくつか頭の中をぐるぐるしてる。 なのに、ぐるぐるすればするほど、取りかかれない。。

そんな時、私はヨガニドラの音声を再生します。

“今のまま”で深呼吸できる場所

深く座り直す必要もない。 立派なマットも、お香もいらない。

ただ、布団に入ったまま。 イヤフォンをして、そっとガイドの声に耳を傾けるだけ。

はじめは考えごとが止まらなくてもいい。 呼吸が浅いままでもいい。 ガイドに導かれるままに 身体のどこかに意識を向けるたび 少しずつ、“今ここ”に戻ってくる感覚。

ふと、息が深くなった瞬間、 あ、今日もちゃんと呼吸できた、って思える。

仕事に追われる夜のリセットにもなるヨガニドラ

たとえば、夜に残った仕事を片付けなければいけないとき。 寝不足で身体も重たい。でもやらなきゃ。 そう思えば思うほど、気持ちが落ち着かない。

そんなときは、思いきってヨガニドラを一度挟みます。 完全に寝てしまわないよう、ブランケットを軽くかけて横になるだけ。 絨毯の上に寝転ぶこともあります。

どっと疲れているなら、少し眠ってしまってもいい。 目覚めたあと、ほんの10〜20分のヨガニドラでも、 心が驚くほど静かになっていることがあるんです。 そして、もう一度机に向かったとき、「さあ、やろう」と、 落ち着いた気持ちで集中できることがあります。

小さな変化が、気づけば日常になっていた

毎日に追われて、呼吸が浅くなっていることにも気づかず、 「がんばらないと深呼吸できない」 そんなふうに思っていた頃もありました。

でもヨガニドラは、 がんばらなくても、今のままでいいよと教えてくれる時間です。

きっちり習慣にしようとしなくても、 忙しくて飛ばす日があってもいい。

それでも、気づいたら── 深呼吸できる夜が、以前よりちょっとだけ増えていた。 それくらいEasy goingでいいのです。

そしてもう一つ。 これは、私の実体験ですが、ヨガニドラを続けると、 少しずつ自分が変化しているのを感じました。

ヨガニドラにはサンカルパというものがあります。 これは、日本語で言うところの、覚悟や大意という意味に近い、 あなたのコミットメントメッセージの様なものです。アファメーションに近いものかも知れません。

音声ガイドにあわせて、在りたい自分の姿をサンカルパとして唱えるのですが、 同じサンカルパ(意図)を繰り返し心の中で唱え続けていたら、 ある日ふと、自分の行動や考え方が、自然とその方向へ向いていた── そんな変化にも気づきました。

ヨガニドラの中でただ繰り返すだけ。 無理に信じ込もうとしなくても、 深く届いた言葉は、ちゃんと私の中に残っていたんだと思います。

自分に戻る、そのきっかけとして

私にとっての「眠りのヨガのある暮らし」は、 そんな、目に見えない小さな変化が積み重なっていく日々のことです。

それは、特別な時間ではなく、 いつもの暮らしの中に、そっと紛れ込んでいるもの。

夜、疲れた心をそっと下ろすように、 朝、まだ静かな光の中で目を閉じるように、 ほんの数分だけでも、 「自分のままで、いられる」時間を持てること。

そういう時間を、自分に贈れるようになったことが、 私にとっては、何よりの“変化”でした。

あなたの暮らしの中にも、 そんな時間が、そっと届きますように。

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