集中できない理由は、“脳の疲労”かもしれません
「やるべきことがあるのに、どうしても集中できない」「目の前のことに意識が向かない」 そんな状態に陥った経験はありませんか?
実はそれ、“意志の弱さ”ではなく、脳が情報過多で疲れている状態なのかもしれません。
仕事のマルチタスクや、無駄に増えているマネジメントの類、スマートフォンの通知にSNSまで……
今を生きる人の脳は、毎日あまりにも膨大な情報を目にして、必死に処理し続けています。
そんな環境をサバイブするには、”ずっとONの状態” でいる必要がありますが、悲しいかな、実は脳は “ずっとONの状態” が続くと、集中を支えるエネルギーがどんどん消耗されてしまうのです。
集中力が続かない原因は、意外とこんなところにあるのかもしれません。
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ヨガニドラは「思考を止める」のではなく、「思考に巻き込まれない」練習
ヨガニドラでは、「考えることをやめよう」と頑張るものではありません。
ただ、静かなガイドの声に耳を傾けながら、身体の感覚や呼吸、内側の状態に意識を向けていく。
集中する対象を、「外の世界」から「あなた自身」に変えてみるのです。
この“やさしい集中”の時間は、脳が日常の思考から少し距離を置くための「静けさのスペース」を与えてくれます。
思考を完全に止めようとすると、逆にそのことばかりに意識が向かい、集中できなくなることもあります。
そんな時は、無理して思考を排除するのではなく、「ああ、今、考えているな」と、ただそのことに気づいてあげる──それだけでいいのです。
ヨガニドラは、「意識的に一点に集中する」のではなく、「自然と意識が一点に落ち着いていく」ような時間なのです。
落ち着いた脳が、深い集中力を取り戻していく
ヨガニドラを実践したあとの脳は、まるでリセットボタンを押したかのように落ち着きを取り戻します。
それは、脳波の変化によるものでもあり、リラックス状態であるアルファ波から、より深い意識状態であるシータ波へと導かれることで、内側の静けさが増していくのです。
こうした深い休息のあとには、注意力や記憶力が高まり、集中力が戻ってきたように感じられる方も多くいます。
「がんばって集中する」から一歩離れ、「一度ゆるめることで、集中が戻ってくる」──そんな静かな選択肢を、ヨガニドラは教えてくれるのです。